アルバイトバイブル@ucarp

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2月18日 今日のバイト日記(大阪王将)

私の働く大阪王将には何人か、所謂「常連さん」がいる。

それは必ず氷なしの水と割り箸を要求してくるおじいちゃんだったり、入店と同時に「八宝菜と餃子!!!」と絶叫オーダーするおじいちゃんだったり、はたまた必ずカウンターの左端に座り海鮮皿うどんを注文するおじいちゃんだったりと様々だ。

そんな多種多様な常連さんたちの中でも一際印象に残るおじいちゃんがいる。
そのおじいちゃんはいつも芋焼酎のお湯割りを注文し、ビターな香りの煙草を燻らせているなかなかのムーディーガイで、いかにも「やり手」といった雰囲気だ。

 

その風体もさることながら、このおじいちゃんを「やり手」だと判断したトップ要因は、いつも同じ女性を連れているということだ。

最初、私はその女性を奥さんだと思っていた。

しかし、その女性はいつもやり手おじいちゃんより30分前に来て日当たりのいい席をとっている。
来たばかりの時はポチポチと携帯なんかいじっているのだが、おじいちゃんが来る10分前くらいになると決まって携帯をしまい、読書を始める。
そしておじいちゃんが遅れて席につくと、いかにも本に没頭していて到着に気が付かなかった少女のように顔を上げ、会話を始めるのだ。
私も女性として、デートの待ち合わせには自分が早く着いて本を読む知的な姿を相手に見せつけたいと思っている派なので、その光景にはなんだかむず痒いような気分になる。(残念ながら私にそのような相手はいないのだが)
また、お会計も注文をするのもいつも女性のほうなので、私はこの2人を勝手に「盲目な恋に溺れた淑女」と「彼女の気持ちを知りながらのらくらと躱す色男」と解釈していた。

今日、昼過ぎ頃に1人の見知らぬ上品な老婦人が「あとでもう1人来ます」と言ってご来店した。その10分後くらいのことである。

なんと、あのやり手おじいちゃんが老婦人の「お連れ様」として現れたのである。

私を含め、彼を知るベテランアルバイター達がにわかにざわついた。
パートタイマーのおばちゃんと身を寄せて「え、どういうこと...?」と囁き合う。

それもそのはずだ。私達はてっきりやり手おじいちゃんはなんだかんだいつも連れ立っている女性と恋仲であると思っていたのだ。
それがいきなり今日、違う女性を連れて来店したのだ、彼らの間に横たわる複雑な愛憎のあれそれを勘繰らずにはいられない。

彼らは私たちの訝しみの視線に気付いているのかいないのか、いつも通りに芋焼酎のお湯割りを頼み、小一時間ほどで去っていった。

次に来店する時、彼が連れているのはどちらの女性なのか。

密かに展開を見守る決意を固めた6時間シフトであった。