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4月3日 今日のバイト日記(大阪王将)

最近新しい季節の訪れを身いっぱいに感じる。外は陽気に包まれているし、蝶も冬の眠りから起き出している。
そして来店するお客様に新社会人らしき人々がちらほら混じり出していた。

私は人生の夏休みこと大学生活真っ只中なのでまだ幾分かの休暇を残しているが、世の中では学校も会社も動き始めているようである。
今日のように夜のシフトに入ると会社帰りのサラリーマンのお客様によく出くわす気がする。

新しい季節というものは爽やかで晴れ晴れしいものであると同時にプレッシャーやら新しい業務やらに晒され心身共に疲労が含蓄しやすいらしく、今夜来店したサラリーマンのお客様は中華が食べたくて来た、というよりは帰宅後ご飯を作る気力もないから来た、という這々の体であった。

特に心配になったのは夜21時頃に来店した推定40代半ばのビジネスマンである。
来店時から瞳が暗澹としていて生気がなく、食欲が湧かないのか、注文も醤油ラーメンのみであった。
心配心からチラチラと彼の様子を伺っていたのだが、彼の箸がなかなか進まない。それどころか彼の頭は船を漕ぎだした。
余程眠気に追われていたのだろう、頭の揺れはどんどん大きくなっていき、もはや船を漕ぐどころかマキシマムザホルモンもびっくりのヘドバンとなった。

さらにヒヤヒヤさせられるのは、彼が食べているラーメンの器に彼自身の頭が突っ込みそうな揺れ方をしている事である。
このまま彼が完全に寝落ちてしまえば彼は醤油スープの海で溺死という最期を迎えるであろう。

周りのお客様もそれに気づいて彼を起こすべきか起こさぬべきかともぞもぞしている様子だった。
それは私も例外ではなくて、はやいうちに店員として声をかけるべきだろうと思うのだが、なんと声をかけて良いか分からずもぞもぞしていた。

しかし、いよいよ揺れが激しくなり、もう彼の鼻先が水面につこうかというその瞬間、危機一髪、彼は弾かれたように飛び起きた。

そして残っていたラーメンを慌てたようにかき込むと、そそくさと店を出ていった。

私はほっと息をつくと同時に、故郷に残してきた、私の学費と家族の生活のために未だ一所懸命に会社勤めをしている52歳の父のことをぼんやりと思い出していたのであった。